地味な仕事も
表舞台を輝かす大切なもの
テレビを作る仕事。一本の番組を植物に例えるなら、出演者は「花」、私たちは「根っこ」です。綺麗な花を咲かせるにも、そして高く伸ばしていくためにも、深く、太く「根」を生やさなければなりません。「面白い番組」「記憶に残る番組」の裏には、しっかりとした「根」あります。私たちはテレビを支えています。
ディレクターの一日
とある1日の流れを見てみましょう!
ディレクター 2016年入社 平田 里菜
『ヒルナンデス!』と『ゼロイチ』を担当しています。
月に平均2本30分のVTRを制作し、リサーチ作業から撮影、編集まで1コーナーを作る全ての作業を行います。今年でディレクター6年目となり生放送のフロアディレクターだけでなく卓ディレクターも任されるようになりました。
9:00
スタジオにて打ち合わせ&
リハーサル
この日はヒルナンデス!生放送のフロアディレクターを担当。
“次に何をやるか”“どのタイミングで誰が誰に試食を入れるか”を決める為、決断力が大切です。
12:00 OA
OA中最も出演者の方とコミュニケーションをとるのはフロアディレクター。試食の出し入れやセット変更を新人ディレクターさんに指示するだけでなく、本番前やCM中モニターは見にくくないか?ホワイトボードは書きにくくないか?細かいところまで出演者の方にも確認します。小さいコミュニケーションを重ねることでOA中のカンペ出しがスムーズになります。
14:30 反省会
OA後は制作スタッフで反省会。ただ話を聞くだけでなく番組をより良くする為に新人ディレクターさんたちの今の課題は何か?
どうやったらより良くなるか?改善方法まで考えしっかり伝えることも大切な仕事です。
15:00 ロケ
この日のロケはインサートといって“物の撮影”。
私が担当している番組では簡単な撮影ではディレクターがカメラをまわします。
撮影はタレントロケよりもこのインサートロケが大半を占めます。
ちなみにタレントロケでは出演者の方たちにカンペを出しながら、カメラマンさんの画角をチェック。さらに取材先の方に情報を確認しつつロケが押さないよう次の準備の指示を出す必要があるので臨機応変さが大切になります。
19:00 デスクワーク
仕事の大半はリサーチやオフラインなどデスクワークです。
この日はゼロイチで取り扱う最新エンタメ情報のリサーチと資料作りを行いました。
移動時間や空き時間から常にあらゆるところにアンテナをはって情報をためておくとこのリサーチ作業が楽になります。
仕事のやりがい
就活生からよく “取っておいた方が良い資格は何か?”を聞かれるのですが是非得意なジャンルを見つけて下さい。初めて一緒に働く方に私は必ず“好きな物は何か”を聞いています。
意外と、ないという人が多いのですが、“料理”“旅行”“カメラ”“アイドル”なんでも良いので“このジャンルといえばこの人!”となるくらい何かに詳しくなっておくのが武器になります。
私は漫画が好きで、どうしても取り上げたい漫画があり演出にプレゼンをしその作品を番組で紹介できることになりました。放送直後SNSでその作者さんから“紹介してくれてありがとう”と言っていただき辛いことの方が多いですが夢のある仕事だなと改めて思いました。
新人ディレクター 2020年入社 渡邊 宏基
日本テレビ「クイズ!あなたは小学5年生より賢いの?」を担当しております、2年目の渡邊宏基です。
子供の頃からテレビの世界に夢見ており、念願の業界で毎日奮闘しています!
10:00 問題作成(在宅勤務)
今日は朝から会議に向けて、問題を作成!
クイズの問題はクイズ作家さんが作ることもあるのですが、小5クイズではスタッフも問題を作成しているんです!簡単過ぎず、難し過ぎないクイズ作りは奥が深いです。
12:00 会議・打ち合わせ(リモート)
収録に向けて班内で問題の会議を行います。
問題の裏どりや情報確認、問題VTRの用意など収録までに必要な資料等の準備を行います。収録までに何が必要なのか、先を見据える力も必要な能力の1つです。
15:00 買い出し
会議を受けて、問題のVTRを作るのに必要な備品を探しに銀座へ買い出し。買い出しは簡単に手に入らないものや大量に用意するものが多く、頼まれたものを用意するのも意外と大変です。
17:00 物撮り(出社)
クイズ番組だって自らカメラを回します。
先輩ディレクター指導のもと、問題VTRに使用する映像を撮影しています。小5クイズのディレクター1年目から問題を1から作成、撮影し、編集まで任されるので作業1つ1つが責任重大です。
19:00 帰宅
物撮りが終わったら、片付けをして、先ほどの会議の議事録を作成後、明日のスケジュールを確認して、本日は勤務終了です。
お疲れ様でした!
仕事のやりがい
先方さんとの電話でのやり取りや家族や友達に「番組見てるよ!」など生の声を聞けた時に一番やりがいを感じます。また、自分の携わったVTRが放送されると「もっと良いものを作りたい!」と日々のモチベーションにもつながります。地道な作業も多いですが、普通に生活をしていたら聞くことがないような話や体験をすることができる刺激的な職業でそれだけでも十分やりがいを感じます。